メンタリストDaiGo(著)無理なく限界を突破するための心理学:突破力
こんにちは。
アジトの住人【中澤】です。
本日は、メンタリストDaiGoさん著作の
『無理なく限界を突破するための心理学:突破力』を読みましたのでまとめていこうかと思います。
目次
限界は突破するものではない
◆限界は突破できないし、する必要もない
「性格」の半分は遺伝で決まります。
・好奇心の強さ=45%
・物事をマジメに取り組めるかどうか=38%
・社交的で人と話すのが好きかどうか=49%
(ビーレフェルト大学の論文より)
「性格」の残りの半分は友人の質、住む場所、学歴、収入、年齢、健康状態といった要素で決まります。
多くは生まれつきの遺伝子で決まっているので、そこまで「限界を超えるぞ」と頑張っても意味がないことがわかります。結局はチャールズ・M・シュルツの名言のある通り、「私達の人生は、配られたカードで勝負するしかない」ということです。
そもそも限界というのは「生物学的な限界」と「思い込みによる限界」に分けられますが、限界を感じたときにどっちなのか判別するのは不可能。限界を超えるのではなく、逆に自分の限界をしっかりと見極めつつ、限界とうまく付き合う道を探すことがポイントになります。
◆限界があることは問題ではない
人間の限界は外部の環境によってコロコロ変わります。
例えば、「今よりも働くと身体を壊すだろう・・・」と考えたとき、これは「体力の限界」になります。体力の限界を左右しそうな要因は、「効率が落ちたから」「ジャンクフードばかり食べたから」「花粉症のせいでやる気が出なかったから」など。これらを通して限界というのは、周囲の状況によっていくらでも変わり得るものだということです。ビジネスをする上でも同じです。既存のルールがコロコロと変わる現代では、そのたびに限界の設定値も変動を続けるので、限界があること自体は問題ではないし、問題にしても意味はありません。
ではどう限界に立ち向かえばいいのか?
それは「試す」ということです。とにかく思いついた仮設を検証しない限りは何も始まらないです。ただなかなか試すことをしないのが現状です。それはなぜか。人の心の奥底に潜む「バイアス」が行動を制限し、判断を狂わせているからです。
*バイアスとは「人間の脳に備わった思い込みや先入観」のこと
バイアスの恐ろしいところが、いったん特定のバイアスが脳の中で起動すると無意識に処理が行われてしまうということです。
以上まとめると
(1)自己のバイアスを認識する
(2)仮設を導く
(3)導いた仮設を正しいかどうか淡々と検証する
ことをしていくことが大事になるということです。
バイアスから自由になる方法
心理学的には限界を越えようと頑張る必要などまったくなく、本当に必要なのは、「バイアス」の影響から逃れ常に最適な選択ができるような合理性を養うことです。
そこで「バイアスの罠」から逃れて自由になるためのテクニック4つをご紹介します。
・合理脳を起動する
バイアスは知らぬ間に脳内で起動し、不合理な判断へと追いやります。これに対処するには、脳の合理的なシステムを前もって動かしておくことが重要です。最も手軽なのは「人間の脳にはどのようなバイアスがあるのか?」を学ぶことでより正しい判断を下せるようになります。ただ、バイアスは人間の脳に強固になっているプログラムであり、それを完全に取り除くのは不可能です。つまり、人間はバイアスに弱い生き物であり生涯に渡って学習をし続けることが大事になってきます。
そこで合理脳を起動するため一つとして、
「ワン・アット・ア・タイム戦略」があります。
これは複数の選択肢から何を選ぶべきか迷った場合に、すべてのオプションを一度に比べるのではなくひとつずつ情報を吟味しながら候補を絞り込んでいくテクニックのこと。これで一度に一つの選択肢に集中することで、余分なデータの干渉を最小限に減らせることができ、判断力が20〜30%が上がります。
・時間感覚を変える
これは自分の未来のイメージを操り偏った思考から抜け出すのがポイントです。具体的な方法は、
「ダーク・タイムトラベル」という手法です。
これは「目の前の問題に、絶望的な未来が待ち受けていたら?」と想像してみるイメージ技法のこと。これでわざと最悪な未来を描くことで視野が広がり、物事を客観的に捉えられるようになります。
・計画性で直感に勝つ
明確なプランがあれば、やるべきタスクに手をつけやすくなるため、確実に遂行のモチベーションが上がります。ポイントは「いつ・どこで・どのように」の3つをしっかり決めておくこと。細かな計画を立てれば長期的な目標に意識がいき、短期的な欲望に対して強くなります。
例えば「運動する」という計画には、
(1)今日の21:00に
(2)自宅リビングで
(3)腹筋・腕立て・スクワットを5分3セットずつやる
というように計画し、最後の「どのように」の部分が明確であるほどバイアスから逃れやすくなります。
・メンタルを最適化する
第一に押さえておきたいのが、「感謝の心」です。他人への「ありがとう」と言いたくなるような気持ちは、確実にバイアスから解き放つ力を持て合理的な判断力を上げることができます。また、ストレスが大きいときは決断しないこと。ストレスを感じたときはリフレッシュしてから出直すことです。
これら4つ「合理脳を起動する」「時間感覚を変える」「計画性で直感に勝つ」「メンタルを最適化する」のトレーニングを繰り返すことで、冷静な判断が可能になります。
限界を正しく知るためのテクニック
主観の罠を避けるためには、「客観」で立ち向かうこと。つまり以下の手法を使い、あらかじめ一歩引いた視線で見る能力を鍛えておけば、バイアスが起動しそうになっても軌道修正が可能になります。
1.セルフモニタリング
これはその名通り、自分の行動・思考・感情を観察・記録すること。代表的なのは「家計簿」。家計簿をつけると脳の興奮がしずまり、理性的で冷静な態度を学ぶため人生でも客観性を保たれるようになります。
2.クリティカルシンキング
物事を批判的にとらえる思考で分析すること。何らかの問題やトラブルに対して、バイアスにとらわれない最適な判断を目指すことができます。
3.知的謙遜
知的謙遜とは「自分が何を知っていて何を知らないのか」をしっかりと把握できたうえで、「自分には知識が足りない」というネガティブな事実から心から受け入れられる状態のこと。自分の知識不足を自覚し、正しい情報を得たり、もっと学ぶ姿勢が大事であるということです。
バイアスを突破するための手軽なトレーニング
思考のクセから自由になるためのテクニックは様々ですがその中から取り組みやすいとして
1.ムダな公開とミスを減らす
2.一歩を踏み出してチャンスをつかむ
ということが大事になってきます。
この本では、単純に限界を超えるためのノウハウではなく、「自分の思考のクセに気づき、効率良く成功に近づくための方法論」です。ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。